過酷な環境下でも安全に使用できる産業用スマートグラス「RealWear(リアルウェア)」。 今回はそんなRealWearを、外気温30℃を超す真夏日の鳥取砂丘で問題なく使用できるか、動作検証してきました。
RealWear「Navigator 520」
使用したスマートグラスは「Navigator 520」。RealWear社より2023年に発売され、前モデルよりもディスプレイ拡張の改良が施されたスタンダードモデルの最新バージョンです。
今回はこの「Navigator 520」と、モジュールアクセサリーの「サーマルカメラ」を使って、真夏の鳥取砂丘でも問題なく使用できるかを検証していきたいと思います。
サーマルカメラモジュールとは?
RealWear Navigatorシリーズの標準カメラを付け替えて使用する製品で、標準カメラと同じように音声操作が可能です。また、2眼式のため温度の可視化だけでなく、通常のカメラとしても使用できます。サーマルカメラもRealWear NavigatorシリーズのIP66の防水、防塵性能が担保されるので、過酷な環境でも利用できます。
サーマルカメラモジュールを使用し、工場設備や太陽光パネルなどの設備点検などで、熟練者でなければ難しい打音検査による外壁検査の目視化にも活用できます。録画もできるのでオフィスに戻ったあとでのチェックや、ZOOMとの組み合わせでリアルタイムに遠隔地と情報共有が可能です。
【検証開始】この日の鳥取砂丘は
この日は15時に30.6℃を記録しているなか、RealWearに装着したサーマルカメラで計測したところ砂丘の表面温度は53.7℃を記録していました。そのような過酷な環境下で30分ほどカメラや通話アプリケーションを使用しましたが熱暴走することなくRealWearは動き続けていました。
RealWearはカタログスペックで動作保証をしている通り、50℃に近い環境下で問題なく利用可能ということがわかり、安心して業務に利用いただける製品だと改めて感じました。
今回使用したアイテムのサーマルカメラは2眼式になっているので、使用状況に応じてサーマルモードと通常のカメラに切り替えが可能です。
また、日影がなく、日傘やサングラスを使いたくなるような鳥取砂丘でも、ディスプレイの視認性は良く、スマートフォンのように画面が暗く見えてしまうこともありませんでした。
今回使用した製品、アクセサリー
従来の製品より画面をHDサイズに拡張し視認性を向上させたモデル
RealWearを装着できるベースボールキャップ。
保護を必要としない環境で快適性、バランス、視認性を実現
標準カメラと付け替えを行うタイプのカメラ。
本体付属のカメラ部分に交換取り付けできるサーマルカメラ。
サーマルセンサーカメラと48MPセンサーの通常カメラ、両方を搭載し使用可能。
対象温度 -20~180℃を検知。