企業競争力の向上には製品やサービスだけでなく、正確で統一されたデータが不可欠です。しかし情報が複数システムに分散し整合性を欠くことで、業務効率や意思決定に深刻な影響を及ぼします。これを解決するのがマスタデータマネジメント(MDM)であり、唯一の正しい情報源を確立し、データの信頼性と活用価値を最大化します。本コラムでは、MDMの本質と価値、導入の考え方、さらに実践的ワークショップをご紹介します。
はじめに:マスタデータとは・・・
企業の競争力を維持・向上させるには、優れた製品やサービスだけでなく、正確かつ一貫性のあるデータが不可欠です。しかし現実には、顧客や商品情報が複数のシステムに散在し、データの不整合が業務効率や迅速な意思決定を阻害するケースが少なくありません。
こうした状況は、具体的に次のような深刻な問題を引き起こします。
・在庫情報の不一致による販売機会の損失
・価格情報の齟齬によるクレーム増加
・データ活用基盤の不整備によるDX推進の停滞
特に、顧客・製品・取引先などの基盤となる「マスタデータ」の整合性は、業務運営の根幹を支えるものです。ここに不備があると、同一顧客の二重登録や商品コードの乱立を招き、現場に多大なコストと混乱を強いることになります。
これらの課題を根本から解決する仕組みが、マスタデータマネジメント(MDM)です。MDMによって企業全体で「唯一の正しい情報源(Single Source of Truth)」を確立することで、データの信頼性を担保し、ビジネス価値を最大化することが可能になります。
MDMがもたらす4つの価値
MDMは、分散したマスタ情報を統合・整備し、信頼できるデータ基盤を構築します。
そこから生まれるのが、次の4つの価値です。




マスタ管理のコアコンセプト
マスタ管理のコアコンセプトは企業全体でデータの信頼性と活用価値を最大化するための包括的な枠組みです。その中心にあるのがSingle Source of Truth(SSOT)であり顧客・製品・取引先などの重要情報を唯一の正しい情報源として統合します。
このマスタ管理のコアコンセプトは7つの要素で構成されており、これらを軸に企業のデータ戦略を支える基盤を築いていきます。

Stibo Systems社とのイベント開催
10月29日、MDM領域で世界的に評価されるStibo Systems社との協働により、流通サプライチェーンにかかわる業界の皆様を対象に、商品マスタデータ活用による未来像を共有し時代を読み次代のヒントについて議論を深めるセッションおよびラウンドテーブルを開催しました。
本イベントは多様な企業様にご参加いただき、
・各社におけるマスタデータ活用の現状と課題
・未来に向けたあるべき姿
について活発な意見交換が行われました。
業界横断での知見共有により、サプライチェーン改革に向けた新たな視点を得る有意義な場となりました。

Stibo Systemsとの協賛ラウンドテーブル
登壇者:鈴木輝亮(NSW株式会社)


ワークショップのご案内
最後に、ワークショップのご案内です。
今回のセッションで明らかになったのは、データ活用の成功には、整理されたデータの価値を組織全体で理解し、その意義について共通認識を持つことが不可欠だという点です。しかし、共通認識は言葉だけでは形成できません。具体的な形に落とし込み、議論の起点となる資料が必要です。本ワークショップでは、DMBOKの体系的な整理手法とAIの発想を融合し、社内課題を「伝わる企画書」へと落とし込む実践的なステップをご提供します。
この機会に、データ活用をより戦略的なステージへ進めてみませんか。
- 社内に分散しているデータを統合したい
- AIで業務効率化を図りたい
- データ基盤が活用出来ていない
- データ活用がうまくいっていない
- 自社課題の整理と可視化
- 説得力ある企画書の原案作成
- DX推進の実行プラン策定
- 専門家からのレビューとアドバイス
