データセンターの点検がラクになる!LiLz Gaugeの画像解析でアナログメーターをデジタル化
スマートファクトリー
NSW株式会社(渋谷・山梨データセンター)

設備保全には、施設の老朽化や人材不足、日常の目視点検の負担などの課題があります。
また、 最新システムの導入にも設備投資や稼働施設の停止、大がかりな工事などのハードルがあります。
そんな課題に応えるのが、LiLz Gaugeです。
LiLz Gaugeは、計測対象を撮影した画像から自動で読み取ることができるサービスです。
計測対象は、針やデジタル等で数値を表示するアナログメーターなどで、Web上の管理画面からリモート管理ができるため、
目視点検が困難な、高所などの危険を伴う場所を避け、目視点検を効率化することができます。

課題

  • 目視点検では紙やタブレット等の記録道具を所持したうえで現地へ出向くため、担当者に負担が掛かる
  • 手書きの計測結果の場合、デジタルデータと比べて信憑性が薄く、また書類作成時のデータ集計に時間が掛かる

解決策

  • アナログメーター自動読み取りサービス「LiLz Gauge」を導入
  • LiLz Gaugeの活用による、目視点検の効率化およびデジタル推進の実現

効果

  • 自動検知により目視点検が不要になり、担当者の状況に影響なく計測が実現
  • 閾値設定により異常を自動で検知し、計測値の可視化で問題を即時に特定
  • CSVやExcelで計測結果を保存できるため、デジタル書類やレポート作成の容易化

NSW株式会社(渋谷・山梨データセンター)

■会社紹介文
NSWは、渋谷・山梨・高松にデータセンターを保有しております。
渋谷は都市型、山梨は郊外型、高松は西日本サイトと位置づけ、高信頼性のファシリティと万全なセキュリティを持ったデータセンターにてお客様のシステムをお預かりします。

また、データセンターでは長年蓄積されたノウハウを活かし、高品質かつ高付加価値の運用サービスをご提供いたします。
運用サービスはデータセンターに常駐する運用スタッフにより、24時間365日の安定稼働を実現しています。

 

1.導入背景

NSWでは、LiLz Gaugeを当社の渋谷・山梨のデータセンターに導入いたしました。

渋谷と山梨にあるデータセンターでは、担当者が巡回による分電盤などの設備のアナログメーターを1日に3回目視点検しています。
目視点検では紙やタブレットを所持したうえで現地まで出向き、対象機器の状態を確認し結果の記録をしていたため、担当者に負担がかかっていました。

また、紙と電子ファイルのチェックシートに目視点検後の計測結果を手書きで記録しています。その際ファイルの管理が煩雑になってしまう場合があり、書類作成時の必要データを収集する手間がかかっていました。

当社のデータセンターではDXを活用したデジタル推進を手段として効率化の実現を目指していたことから、アナログメーター自動読み取りサービス「LiLz Gauge」を導入し、巡回による目視点検の効率化およびデジタル推進の実現を目指しました。

2.導入によるメリット

LiLz Gaugeを導入した結果、主に次のようなメリットがありました。

  • 省人化
    設置した場所には現地に出向く必要がなくなり、目視点検の経路が短縮されました。
  • 異常の自動検知
    閾値を設定しておくことで、異常があった際に検知できるようになりました。
  • 担当者の状況に影響を受けない計測
    計測時刻を設定しておくことにより自動で撮影し読み取るため、担当者の状況に影響を受けず確実に計測できるようになりました。
  • 計測値推移の見える化
    計測値をグラフとして確認できるので、推移に異常があった場合は一目で確認できるようになりました。
  • 計測結果の信頼性向上
    撮影した画像が保存されるので、エビデンスとして残すことができ、計測結果の信頼性が向上しました。
  • 計測結果のデジタル化による書類作成の簡易化
    計測結果をCSVでまとめて書き出すことや、API連携により任意のフォーマットで書き出すことができるため、月次報告書等の書類作成が容易になりました。

3.導入で役立った機能やオプション

画像解析技術を用いたサービスは、結果が撮影された画像に依存するため、高い精度が求められます。
しかし、LiLz Gaugeに搭載されている様々な機能やオプションを活用することで、より正確な結果を得られるようになりました。

  • 暗所での撮影における、フラッシュ強度やEV値の調整

    暗所で自動フラッシュ撮影を行った場合、フラッシュの強弱により光の入り方が異なることで画像の明暗が変わるため、画像精度が悪くなってしまうことがありました。
    その対策として、フラッシュ強度及びEV値の調整を行いました。
    フラッシュの強度は「近接」「標準」「遠距離」の3パターン、EV値の変更範囲は0を含め+3から-3までの7パターンがあり、計21パターンをそれぞれ検証しました。
    その結果、計器の文字が一番鮮明に映る組み合わせを選択し、精度を一定にすることができました。

 

  • 天井照明の影響を、常時発光モードで回避

    天井照明の有無により画像色彩が変わり、解析数値が誤認識されてしまうことがありました。
    その対策として、撮影環境の明暗に関わらず、常時発光設定としました。撮影された画像の色彩誤差が減少したことで、認識の精度が改善されました。
  • 対象計器との距離が離れている時は、望遠レンズを装着

    1つの画像から複数の計器を読み取ることができるため、1つの画像でできるだけ多くの計測対象を撮影すると費用対効果が高くなります。そのため、望遠レンズを装着することで、計測対象から離れた位置に設置し撮影範囲を広げても、鮮明な画像で判別が可能になりました。
    また、設置環境の影響で計測対象に近づけることができない時も、望遠レンズは有効でした。

今回は、アナログメーター自動読み取りサービス「LiLz Gauge」をデータセンターに導入した事例をご紹介しました。
LiLz Gaugeは、目視点検をリモート管理できるようにし、目視点検の効率化や信頼性向上、書類作成の簡易化などのメリットを提供いたします。
既にリリースされているサーモグラフィカメラタイプやリリースが予定されている他のタイプもあります。
LiLz Gaugeに関する詳細な情報は、以下の製品情報ページに掲載しております。ぜひご覧ください。

 

 



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