点群データが「使えない」理由とは?
高精度化が招く現場活用の課題
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点群データを導入したものの、データが重くて現場では使えないと感じていませんか?
高精度な点群データは取得できても、「確認したい時にすぐ使えない」状態では、現場活用は進みません。本記事では、点群データがなぜ現場で使われなくなっているのかを整理し、現場確認や判断を目的とした点群データの活用方法を解説します。

目次

    点群データが「使えない」と感じるのはなぜか

    測量・検証といった専門業務で活用されている点群データ

    点群データは、レーザースキャナーやドローンの普及により、建設業やインフラ業界にとどまらず、製造業やプラント、設備保全、ファシリティ管理など、さまざまな分野で利用されるようになりました。

    誤差わずか数mmで空間や設備を再現できる点群データは、測量や出来形管理、設計検証、干渉チェックなど、正確さが求められる業務を中心に使われてきました。

    取得したデータの精度が高いほど信頼性が高まり、設計値との比較や検証作業をより正確に行えるため、点群データの取得は次第に高精度化・高密度化が進んできました。

    現場確認や日常的な業務では使いづらい

    点群データは、設備配置やレイアウト検討、導線設計や安全面の確認など、現場確認の用途でも使われています。現場の状態を把握し、関係者に共有しながら、方針を検討・判断するための情報として活用されています。

    一方で、高精度化・高密度化によりデータ量は増え、読み込みや表示に時間がかかるようになりました。確認したいときにすぐ開けない、関係者とその場で共有しづらいといった理由から、現場確認では点群データが使いにくいと感じられるケースが増えています。

    点群データは目的別に考える必要がある

    どの業務で、何のために使うのかによって、求められる点群データの性質が異なります。

    測量・検証を目的とした点群データの場合

    測量や検証を目的とする場合、数値の正確性が必要です。設計値との比較や出来形管理、干渉チェックなどでは、ミリ単位の誤差が判断結果に影響するためです。

    そのため、点群データには高い精度と密度が求められ、数値の正確性や再現性、検証性が重要になります。専用ソフトや高性能なPC環境で扱うことを前提とした運用が一般的となり、「正しいかどうかを判断するためのデータ」として活用されます。

    現場確認・日常業務を目的とした点群データの場合

    現場確認や日常業務を目的とする場合、今の状態を把握し、設備の配置や導線、安全性などを判断できることや、関係者とイメージを共有できることが重視されます。

    この用途では、ミリ単位の精度よりも、空間全体の様子や設備同士の位置関係が分かることが重要になります。すぐに閲覧ができて軽く扱えることや、特別な環境や専門知識が不要で共有しやすいことが前提となり、「判断を進めるためのデータ」として活用されます。

    点群データの精度と密度

    測量や検証を目的とした場合、点群データには高い精度や密度が求められるため、取得や処理にかかるコストも大きくなります。専用機材の手配や外部委託、データ処理の工数など、準備から活用までに一定の時間と費用が必要になるケースも少なくありません。

    また、点群データを取得しても、特定の検証が終わった後は参照されず、使われなくなってしまうケースも見られます。

    点群データ自体に問題があるのではなく、用途に対して過剰な精度・密度が、使われないデータを生んでしまう場合があります。

    現場確認に使える3Dデータの本質

    現場状況をひと目で把握し、判断につなげる

    現場確認に使える3Dデータの本質は、現場に行かなくても、関係者が同じ状況認識のもとで判断を進められることにあります。

    設備配置や導線設計に加え、作業性の確認、搬入経路の検討、工事前の事前確認、安全リスクの把握、関係者間の認識合わせなど、これまで現地で行っていた確認や判断を、事前・遠隔で行えるようになります。

    現場確認に使える3Dデータとは、現場の状態を説明するための資料ではなく、その場で意思決定を進めるための共通の判断基盤なのです。

    現場確認から設備管理につなげる

    現場確認は、一度きりで終わる業務ではありません。設備の入れ替えやレイアウト変更、作業導線の見直しなど、現場では確認と判断が何度も繰り返されます。

    こうした確認を、その都度「現地に行って見る」「担当者の記憶や写真に頼る」運用のまま続けていると、情報は蓄積されず、判断のたびに同じ手間が発生します。現場確認を目的に取得した3Dデータを継続的に使える状態にしておくことで、確認は一過性の作業ではなく、設備や現場を把握するための情報資産へと変わっていきます。

    現場確認の3Dデータから、設備管理のデータへ

    現場確認に適した3Dデータは、軽く扱え、更新しやすく、必要な時にすぐ参照できることが前提になります。この前提を満たすことで、日常業務の中で自然と参照され、設備の状態や変化を把握するための情報として蓄積されていきます。

    ✓ 以前と現在の配置状態を見比べる
    ✓ 過去の検討内容を振り返る
    ✓ 関係者間で同じ現場イメージを共有する

    こうした使い方により、3Dデータは単なる確認ツールではなく、設備管理を支える基盤としても機能します。

    現場で使われ続ける、3Dデータを活用した設備管理

    現場で3Dデータや点群データを活用するためには、「扱いやすさ」「更新しやすさ」「判断につながること」が重要です。LiDARによる点群取得やフォトグラメトリー※1などの特長を活かし、用途に応じて現場確認や判断に使いやすい形で3D化するアプローチが注目されています。

    ※1:フォトグラメトリーとは、専用のレーザースキャナーを使わず、カメラで撮影した複数枚の写真を解析・合成することで、現場の形状や空間を3Dデータとして再構成する技術です。

    現場確認を起点に、設備管理までつなげるデジタルツイン『ZeugMa』

    ZeugMaは、現場状況を把握し、判断につなげることを起点に、設備管理や遠隔からの確認までを支えるデジタルツインソリューションです。専用カメラで現場を撮影することで、点群データとフォトグラメトリーを組み合わせた3Dデータを生成します。

    生成した3Dデータはブラウザ上で閲覧でき、設備の配置や現場の状況を確認しながら、設備情報や関連データをひも付けて管理することが可能です。現場確認にとどまらず、日常的な設備管理や保全業務へと活用を広げていくことができます。

    現場に行かなくても、現場の状態が分かる
    ZeugMaのロゴ

    ZeugMa(ジーグマ)は、デジタルツイン技術を活用し、設備管理・設備保全業務を支援する設備管理システムです。フォトグラメトリー技術により現実の設備・施設を撮影し、現場をそのまま再現した3Dモデルを仮想空間上に構築。設備の稼働状況や環境データを遠隔から確認できます。
    デジタル測量IoTデータ連携インシデント
    可視化
    現実空間
    3Dモデル化

    まずは、実際の現場でお試しください

    自社の現場に合うかどうかを判断するには、実際に触ってみることが一番確実です。
    ZeugMaでは、お客様の実際の環境を3D撮影し、操作感や活用イメージを確認いただけるお試しデモをご利用いただけます。

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